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今日も今日とて時代遅れ

2003年11月16日(日)00:54きとら[Diary]

マトリックス観ました~♪ だがしかしリローデッドのほうです。残念!
『アニマトリックス』もついでに観ましたが、むしろこっちのほうがインパクトあったなぁ。んでも、全般的に暗~い感じでまったく救いがないのがなぁ(´ω`;) ノンフィクションだったら問題意識を持てるだけ救いだけど、完全にフィクションの作品で黙示録的で絶望的な未来を見せられても、どうすればいいんじゃ!って思いばっかりが蓄積してしまうんですよ(´`) でもそれは逆に、作品に強力なインパクトがあったっていうことの証なのかなぁ。特に「セカンド・ルネッサンス」が強烈でした。
『アニマトリックス』で描かれたような、ある時期を頂点に人間の文明が衰退していくっていう史観は古くからありますよね。ウェルズの『タイムマシン』ではそのなれの果ての人類が描かれてますし、手塚治虫の『火の鳥・未来編』でも、文明はある時期を境に停滞と衰退へ傾斜していって、結局核戦争が起きて人類が滅びちゃいますし。…好きなんだけどSFはあんまり詳しくないのでツッコミはご容赦をっ!(そういえばこれを書いている間に 論理学のデルタt論法とか終末論法とかいうものを今思い出したんですが、関連は…ないですよね(汗))


でも、こういった「文明の衰退」「人類の衰退」っていう恐ろしく悲観的な言説が、文明をもっと持続可能なものにしていこうよ~くらいの教訓的な警鐘であればいいんですが、それが現代の人間・人間社会に真剣に投射されてしまうと、もしかするととても危険なことになるんじゃないかなぁ。
ヨーロッパ人は18世紀以降の産業革命と啓蒙思想、19世紀中頃のダーウィンの進化論、そして南ア戦争や第一次世界大戦のような20世紀初頭の戦争を続けて経験した結果、それぞれそれ以前の伝統的な価値観、ヨーロッパ=キリスト教的な倫理観、ホイッグ的史観があっけなく崩壊の危機へと追いやられたもんだから、「人類は退化しているのではないか!」とか「病理学の過剰な進歩が人類全体の健康を脅かしているのだ!」といった言説が欧米で急速に流行っちゃったんです。なかには「今や戦争こそが人類の生物学的淘汰の唯一の手段である!」なんて言う人間も出てきてしまうし。
そこでボクの卒論の対象である20世紀初頭の優生学に関わってくるんですが(笑) でもこれも、よく考えてみたらすっごく暗~いテーマだよなぁ(´`)先生に言われちゃったヨ
人類の未来をキンキラに輝かしく描くようなことは、残念ながら今はもうできなくなったけど、オウムの例を挙げるまでもなく、絶望的な未来のイメージのほうも 受け手も送り手も注意を払いながら扱わないといけないなぁ、ときとらは『アニマトリックス』を観……ってかなんか微妙に映画の話題からずれてきてるような(爆)<激しくずれてます
この短編が単なる寓話であることを祈るのみですっ。

おあっそういえば、思想史の試験で「『進化』をめぐるさまざまな考えについて論ぜよ」みたいな問題が出た時に、書くことがなかったから最後にデジモンについて書いて提出したことも、今となっては良い思い出ですぅ(*´ω`)爆

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