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さようなら ミート

2004年9月13日(月)00:42きとら[Diary]

犬が昨朝、死んでしまいました。

東京に帰る時にはいつも これでもう最後かもしれないと思っていたし、先週帰る時にも、すっかり弱りきった姿にうすうす覚悟はしていました。それでもあまりにもあっけない最期に、まだ信じられない思い。帰省した時にはもはや手遅れで、兄弟3人がそれぞれ家を出てから10日も持たなかったってことか…。
11年前に拾ってきた一番下の弟が昨日岡山から帰ってきて、かわいがっていたばあちゃんと一緒に裏の山に葬ったとのこと。無芸大食っていう言葉がぴったりのダメ雑種犬だったけど、ダメ犬なりに愛嬌がありました。少しでもあの顔を思い浮かべると、平凡だけれど楽しかった思い出が次々に甦りはじめて、悔しくて、涙が止まりません。今はただ心の中の墓標に手を合わせるしかないです。 ありがとう。


Strew on her roses, roses,
And never a spray of yew!
In quiet she reposes;
Ah, would that I did too!

Her mirth the world required;
She bathed it in smiles of glee.
But her heart was tired, tired,
And now they let her be.

Her life was turning, turning,
In mazes of heat and sound.
But for peace her soul was yearning,
And now peace laps her round.
Her cabined, ample spirit,
It fluttered and failed for breath.
To-night it doth inherit
The vasty hall of death.

薔薇を、――いちいの小枝ではなく、
薔薇の花を、彼女の上にまくがいい!
寝顔のなんと穏やかなことか!
できれば、私もあやかりたいほどだ。

陽気だったのは、世間がそう強いたからだ。
いかにも零れるような微笑をふりまいていた。
だが、心はただ疲れに疲れていた、
そして、やっと今、その世間から解放されたのだ。

熱気とざわめきの坩堝に巻き込まれ、
ただ必死に流転の生活をおくってきた。
だが、その間、魂はひたすら安らぎを求めて喘いでいた、
そしてやっと今、その安らぎを取り戻すことができたのだ。

元来のびやかに閉じ込められていた心は、
息をつこうと必死に羽ばたき、そして息切れしてしまった。
だが、今宵こそ、死という空漠たる大広間を、
やっと、自分のものとすることができたのだ。

(M. Arnold ‘Requiescat’)