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夏休みの読書リスト

2004年10月7日(木)23:20きとら[Books]

夏休みに読んだ本を総まくり!って、そうなんです、実は今まで夏休み期間だったんです……。これが文系大学生の実態です、なんか申し訳ない気持ちです(´`;)
卒論の関係で、近頃は『人種主義国家ドイツ』とか『テクノクラートの世界とナチズム』とか、タイトルを見ただけで凹んでしまうような暗~い本を読んでいるのでたまに発狂しそうになります。

ISBN:4-00-430904-2 ISBN:4-06-258305-4『古代出雲王国の謎』(武光誠著、PHP文庫)は地元の書店で買いました。記紀神話から歴史的事実を推し量るっていう手法は、96年に出版されたものの改版ということもあって、限界があるしちょっと古いアプローチ方法だなぁと思いました。日本史のことはよく分からないけど、出雲考古学は盛んに研究されている分野で、新たな発見も相次いでますし。

戦後政治史・新版』(石川真澄著、岩波新書)。正直言って自民党の党内政治に関する記述ばっかだなぁという印象。でもそれは、戦後政治を一貫して担ってきたのが他ならぬ自民党であることの裏返しなわけで…。対する社会党がついに戦後政治の主役になれなかった理由も、同党へ向けられる冷静ながらも批判的な記述から読み取ることができます。「一か二分の一体制」って用語はこの著者の造語だったのね(・o・) ゞ 現代政治を考えるうえでは、前提としてこういった戦後政治の歩みを俯瞰できる本を読んでおく必要があるなぁと感じましたです。この夏に亡くなった石川氏についてはこんなコラムも。

ポル・ポト<革命>史-虐殺と破壊の四年間』(山田寛著、講談社選書メチエ)、タイトルだけ見ても鬱になる上に、表紙の写真に写っているのは首吊り用の縄(´ω`;) ポル・ポト「革命」は、人口の5分の1が殺されたという数字からだけでもその恐ろしさが伝わってくる蛮行だったんだけど、今までは教科書の記述や 『キリング・フィールド』でちらっと垣間見る程度で、詳細なテキストを読むのはこれが初めてでした。ただ、クメール・ルージュ内の権力闘争が中心の構成になっているのがちょっと残念。最近のニュースによれば、ようやく、ようやく特別法廷が設置されるようです。


まだまだ続きます~。
ISBN:4-10-114051-0 ISBN:4-582-76291-3 『地図を探偵する』(今尾恵介著、新潮文庫)。宮脇俊三氏は昨年お亡くなりになったし、堀淳一氏もエッセイの第一線からは退いているみたいなので、この手の地図+旅行をテーマにした本は最近なかなか少ないんだよね(´`) 両氏よりは文体が軽いし、頻繁に脱線してボヤキが入るのがちょっと気になるけど…豊富な地図トリビアには脱帽です。

広告図像の伝説―フクスケもカルピスも名作!』(荒俣宏著、平凡社ライブラリー)は、堅いテーマの多い平凡社ライブラリーの中では軽めのエッセイだけど 意外と面白かったです。グリコや花王や仁丹のシンボルマークの変遷を追ったり、久しく埋もれていた日本のユニークな商標を発掘してきたり。
先月行ってきた道頓堀の「道頓堀極楽商店街」の至るところに貼ってあったポスターって、大正期から昭和初期にかけてのものだと思うんだけど、当時は日本の伝統的なスタイルと、西欧からやって来たモダニズムのせめぎ合いのなかで、ユニークなデザインや商標が次々と生み出されていたそうです。もちろんそれらは今から見れば玉石混淆なんだけど、著者曰く、今の「図像喪失の時代」から振り返ると、大ざっぱながらもエネルギーに溢れていた時代だったのかも。そういえば最近の有名企業のロゴって、おしなべて無味乾燥で抽象的なものばっかりで何だかつまんないよなぁ(´`)

読んだ量は、例年に比べると少なかったかも…。自分が本を出したこともあるかもしれないけど、何しろ本代に回すだけのお金がなくて(汗) 買うまでには至らないけど 『野中広務 差別と権力』を読んでみたいです。

って、しなきゃいけないのはむしろ自分の卒論の論評つき文献目録のほうじゃないかっ(´д`;)