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万博幻想

2005年3月30日(水)23:39きとら[Books]

ニュースで「ホワイトナイト」ってことばを聞くたびに、あのにこやかな笑顔を思い出すきとらです。ご降臨が花見の季節だったから、ちょうど1年前のことでしょうか…( ´ω`)

ISBN:4480062262

そう名古屋といえば愛知万博!遠い将来のことだと思ってたのにいつの間にか開催されちゃってるし。万博なんて国家的イベントはそうそうないので、記念に『万博幻想』っていう後ろ向きな本を買ってみました(笑)
著者の吉見俊哉氏は、日本の博覧会史の第一人者的な存在って言えるのかな。文字通り知る人ぞ知るって人です。
主に戦前の(勧業)博覧会の歴史について取り上げた、中公新書の『博覧会の政治学』のほうを先に読みたかったし面白そうだったんですが…。『万博幻想』のほうは戦後、つまり70年の大阪万博から沖縄海洋博、つくば科学博、そして05年の愛知万博に至るまでの万博の系譜を追ってます。読んでいると、日本人って今もまだ大阪万博の成功を引きずってるんだなぁとしみじみ実感。

戦後日本における万博の歴史とは、第一に、知識人たちの理念がくり返し博覧会協会のちぐはぐなシステムのなかで挫折してきた歴史であり〔愛知万博のテーマも「技術・文化・交流――新しい地球創造」から「自然の叡智」に変更されちゃった〕、第二に、会場となった列島の丘陵部や沿岸部とその後背地が、他の国家的なプロジェクトと連動しながら開発され、その自然景観を変貌させられてきた歴史であり、第三に、そのようにして誕生した代わり映えしない未来都市に、膨大な大衆が自分たちの「豊かさ」を確認する舞台を見出していった歴史であった(275-276頁)

そうそう、最近アランジアロンゾ氏(この人のイラスト前から好きなんです)デザインのキモかわいげなキャラクターの強烈なヴィジュアルのせいですっかり忘れかかってましたが、この本を読んでいると、かつての末広まきこ騒動、(IT行政における汚点であり黒歴史「インパク」をプロデュースした)堺屋太一の辞任騒動、それからオオタカ営巣騒動、いろんなニュースがフラッシュバック。当時のきとらは義憤に駆られてましたぞ!ヽ(゚ω゚ )ノ

あと万博関連の情報を集めてたら、偶然にも「名古屋デザイン博覧会」という新たな黒歴史も発見しちゃいました☆ というか時代を感じさせる公式マスコットですね…。

・・・
ということで名古屋の方、頑張ってください!

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