Home > Fursuit > アクリルファーの染色試験(前編)

アクリルファーの染色試験(前編)

2010年1月7日(木)01:52きとら[Fursuit]
avatar

これからつくるキャラの体色は、緑/白のツートンカラー。
白のファーはすぐに決まったんですが……問題は緑色のファーでした。
おなじみのオカダヤや各種サイトを回ってみたものの、濃い緑だったり短毛だったりと、自分の思い描いているものと違うファーばかり。

ということで、既製品をそのまま使うのはあきらめて
ファーを望みの色に、自力で染めてみることにしました(`・ω・´)

しかしさすがに、貴重なファーを素人が一発勝負で染めるなんて大それたコトはできません。
しかも、生地を構成するアクリルは、一般的な木綿(植物繊維)や羊毛(動物繊維)とは異なる特殊な方法でしか染まってくれず、高温や急激な温度変化にも弱い、素人にとっては非常に厄介な種類の繊維なのです。

まずは、オカダヤで購入したファー(巾10cm)の端切れを使った染色試験を行い、その結果を簡単なレポートにまとめてみました。
実験に適した環境・条件とはほど遠いうえに、レポートの書き方なんてすっかり忘れてるので読みづらいかと思いますが、どうかご容赦ください(つд`)
ド文系なんです。理数科だったけど。


■用意した道具・材料
P1010283染料:東急ハンズや楽天市場などで売っている「コールダイホット」の「スプリンググリン」。
温度計:摂氏100度まで計れるもの
泡立て:温度のムラにより染まりムラが生じるのを避けるため、頻繁にかきまぜます。ダイソー赤羽店で購入。
計量スプーン:これもダイソーで。
湯煎ボウル:これもダイソーで購入。スチール製かな?
マスキングテープ:シンクをすっぽり覆う大きさ。熱と染料に強いポリエチレン製。

※使用した水は水道水。文献によると、硬水を使ってしまうと、含まれるミネラル分が鮮やかな発色を妨げ、染めムラにもつながってしまうそうです。日本の水道水は基本的に軟水にあたるようですね
※染料に含まれる指定化学物質の割合は、法定基準値を下回るものです。念のため
※もちろん作業中は換気し、ゴム手袋をはめています

■手順
P1010290沸騰したお湯で染料を溶き、シンクに投入。
溶いた瞬間から、建築中の家の臭いを想起させる謎の刺激臭が鼻もとに若干漂います。あぁドラフトが欲しいぜ…。
この染料の場合、水の量は布帛の30倍、粉の量は小さじ1/2(=わりと適当)。
液量に比べて泡立てがでかすぎるのは…無視してください。本番用なのだ(´-ω-`)

P1010291生地のグランドにはポリエステルが半分程度含まれているので、ポリエステル用促染キットも必要量を投入。
染液の温度が55℃になったら、あらかじめぬるま湯に浸しておいたファーを静かに投入。その瞬間からファーが着色したように見えました。その後、紙漉きの要領でファーを前後に揺り動かしながら30分待ちます。

本来であれば、染料の取扱説明書にあった「55℃・30分」という条件を満たすために液体を加熱し続けるべきなのですが、きとらハウスにそのような設備があるはずもないので…染液の温度は徐々に低下し、30分後には冷水に近づきます。

P101029330~40分後に染液からファーを取り出し、余分な染料を落とすためにぬるま湯で洗滌(ソーピング)。
写真上が元々のファー、下が洗滌前のファー。水で濡れた犬のようですね。

で、いざシャワーを当ててみると……
色がみるみる淡くなり、少しは高まっていたきとらのテンションもみるみるダウン。
写真の2枚のちょうど中間くらいの色になってしまいました(´;ω;`)

水気を切り、ドライヤーを当てて乾燥。もちろん冷風です。
アクリル製のファーは急激な温度変化を嫌うため、ここはガマンのしどころでした。
毛が曲がったり毛先がくっついたりしないよう、ときおり丁寧にクシを通します~。

■結果
P1010298微妙に条件を違えて3枚並べてみました。
:予想はしていたのですが、かなり明るい仕上がりになってしまいました。実際は写真よりも淡い色です。緑というか黄色です(´-ω-`)
風合い:光沢、手触りともにほぼ変化なし。ごわごわしてしまうのではと不安でしたが、このファーに関しては55℃であれば心配なさそうです。
(2)(3)の毛が若干ウェーブがかってしまいましたが、これはクシ通しをサボったせいかと思われます。
ムラ:ほとんど感じません。オカダヤの店員さんも「ムラになります」とおっしゃっていたので、これはちょっと意外でした。染料の種類が違うからかな。


……ということで、大失敗とまでは行かないまでも、今回の試験では望み通りの結果(色)を得ることはできませんでした。
しかし!もちろんここでおめおめと引き下がるきとらではありません。
次回は同じ商品の別色を試したり、より本格的な染料であるカチオン染料を試したりしてみたいと思います d(・ω・´ )

最後に、三が日にもかかわらず質問に応じていただいたナナオさん ありがとうございました!改めてお礼申し上げますっ。

なんだか早くも着ぐるみづくりから脱線しつつあるような気がしますが……
き、気にしない(`・ω・´;) 後編につづく!

※投稿から3年以上経過した記事へのコメントは表示されません。ごめんね。